こんにちは。船元りょうこです。

つい先日、私の母が80歳で旅立ちました。

母は、50代半ばで若年性アルツハイマー病を発症し、
その当時保育士としてまだまだバリバリ現役で働いましたが
若くして病と向き合うことになりました。

当時20代半ばの私は、若かったこともあり母の病を受け入れられず
物忘れが多くなっていく不安から、しっかりしてよ!ときつく当たってしまうこともありました。
また、徘徊し家に帰れなくなった母を2.30代で探し回るということを京都で経験していました。

病気の進行とともに、家族としてできること・できないことに向き合い、
介護の大変さ、さまざまな葛藤、支え合うことの大切さを痛感しました。

介護は家族だけで乗り越えられるものではありません。
20代の私は偶然にもすぐに支援とつながり、早い段階から色々な形の支援を受けることができ、デイサービスの利用やショートステイなどを受けることができました。

家族の誰もが仕事を辞めることなく継続しながら母を支えることができたのは
皆さんの支援のおかげでした。

宍粟市にも、認知症や介護に関する支援制度はありますが
・若年性認知症の支援策が少なく、情報が得にくい
・介護者の負担を減らすための「レスパイトケア」(一時的な休息)が充実していない
・成年後見制度の認知度が低く、適切な財産管理や意思決定の支援が十分でない
といった課題も感じています。

その中で、「市民後見人制度」 という取り組みも注目されています。
市民後見人とは、家族が担うことが難しい財産管理や契約手続きなどを、専門家ではなく地域の市民が支援する制度です。
地域の支え合いの中で、認知症の方が安心して暮らせる環境を整えることができます。

すべてを一人で抱え込むのではなく、支援を受けながら「どう生きるか」を家族とともに考えることが大切です。
母の経験を通して、宍粟市の介護や支援についても改めて考え、
より多くの方が安心して暮らせる環境づくりに力を注いでいきたいと思います(happy)