使用済み紙おむつの水平リサイクルを考える
8月31日、兵庫県が進める使用済み紙おむつの水平リサイクルに関する講演会にオンライン参加しました。
行政だけでなく、メーカー、リサイクル事業者など、さまざまな立場の関係者が集まる第1回のキックオフです。
日本では高齢化が進み、大人用紙おむつの使用量が増えています。講演では、大人用紙おむつは約100億枚、子ども用は約71億枚が流通しているとの説明がありました。
さらに、大人用は子ども用より1枚あたりの重量が大きく、全体の重量で考えると大きな差になります。使用済み紙おむつは水分を多く含むため燃えにくく、焼却炉に負担をかける可能性も指摘されています。
これまでのように、すべてを燃やして処理する方法だけでよいのか。将来のごみ処理費用や焼却施設の維持管理を考えると、今から別の方法を検討する必要があります。
高齢化とともに増える紙おむつ
日本では高齢化が進み、大人用紙おむつの使用量が増えています。講演では、大人用紙おむつは約100億枚、子ども用は約71億枚が流通しているとの説明がありました。
さらに、大人用は子ども用より1枚あたりの重量が大きく、全体の重量で考えると大きな差になります。使用済み紙おむつは水分を多く含むため燃えにくく、焼却炉に負担をかける可能性も指摘されています。
これまでのように、すべてを燃やして処理する方法だけでよいのか。
将来のごみ処理費用や焼却施設の維持管理を考えると、今から別の方法を検討する必要があります。
他にも現在のナフサ不足も実は紙おむつにも影響します。
紙おむつの原料であるナフサは、海外からの輸入に頼っています。国産ナフサも利用していますが、元を辿れば、原油はほぼ輸入に頼っています。
その点からもリサイクルが叶えば、安定供給も考えられます。
宍粟市は兵庫県モデルのモデル市
宍粟市では、家庭から出る使用済み紙おむつを対象に、市民モニターによる実証実験が行われています。
一方、姫路市では、福祉施設などから出る事業系紙おむつを対象に、リサイクルの仕組みづくりに向けた聞き取りを進める予定だそうです。
家庭系と事業系では、排出場所も量も回収方法も異なります。それぞれに合った仕組みを考えることが必要です。
技術だけでは進まない
紙おむつのリサイクルには、いくつもの課題があります。
- 再生された商品を消費者に選んでもらえるか
- 家庭や施設で無理なく分別を続けられるか
- 臭いや衛生面に配慮しながら保管できるか
- 高齢の方や介護をする方にも出しやすい回収方法にできるか
- 衛生的に、できるだけ低コストで運べるか
- 再生した素材の利用先を安定して確保できるか
優れたリサイクル技術があるだけでは循環は完成しません。まずリサイクルに協力してもらうための想いが伝わるか、販売する人、使う人、介護する人、収集する人、運ぶ人、再生する人、そして再生素材から新しい製品を作る人がつながって、初めて仕組みとして成り立ちます。
一人ひとりの一歩から
使用済み紙おむつは、子育てや介護を支える大切な生活用品である一方、使い終わった後の処理は、これからの地域社会にとって大きな課題になります。
無理なく分別でき、衛生的に回収でき、資源として再び生かせる仕組みを、行政、事業者、市民が一緒になって考えていくことが必要です。
そのために、現在実証実験にご参加いただいている皆様には、様々なご意見を寄せていただき、今後の方向性を共に見つけていく材料とさせていただきたいです。
宍粟市での実証実験が、将来の持続可能なごみ処理と地域づくりにつながるよう、今後の報告をしっかり確認し、皆さんにもお伝えしていきます。